脳卒中センター
ご紹介
病気になっていてから治療していた20世紀から、21世紀は病気になる前に予防する時代です。
特に、脳は一度損傷を受けると元に戻りません。
脳の病気こそ予防が一番大事です。
これからは人生90年、100年の時代。
50年前には考えられなかった長寿と飽食があたりまえになった現代人の病気は動脈硬化です。
動脈硬化は心臓病だけでなく脳卒中の原因にもなり、身体障害や痴呆を引き起こす健康長寿の最大の敵です。
さらに動脈硬化を予防することは、日本人の死因の第2・3位である脳卒中と心臓病の予防にもつながります。
脳卒中センターでは、脳卒中の治療はもちろんのこと、脳卒中を動脈硬化病と考え、動脈硬化予防にも力をいれています。
目標
最高の脳卒中急性期治療
患者さんの立場に立った、安全で確実な治療
脳卒中は予防が大事。頚動脈超音波検査で動脈硬化の検査
取り扱う病気
● 脳梗塞
● 脳出血
● クモ膜下出血
● 軽症だが高齢者にとって不安な異常(意識消失発作、めまい、物忘れ)
脳卒中センターには救急医が必要と判断したら24時間いつでも入院できます。
入院された患者さんの状態は脳卒中センター担当医に報告され、最適の治療が直ちにおこなわれます。
また、医師、リハビリ療法士、センター看護師、医療相談員(ケースワーカー)とも毎週火曜日の午後、検討会を開催しています。
このように、さまざまな専門家が共同して最高の治療をめざしています。
手術後や重症脳卒中の患者さんには脳卒中集中治療室で治療にあたります。
集中治療部専任医師・看護師が24時間体制で勤務しており、超急性期治療、低体温治療などの先進的治療も可能です。
深夜や休日でも最高水準の治療を受けていただけるよう、脳卒中センター担当医にはいつでも連絡がつく体制になっています。
常時、CT、MRI、脳血管撮影、手術が可能です。"おかしい"と思われたら、すぐに救急外来を受診してください。
研究的な治療について
脳卒中センターでは健康保険が認めていない治療はおこなっておりません。
臨床治験などで、保険適応外の治療をお勧めする場合には、まず、院内の審査委員会(IRB)で患者さんの不利益にならないことを確認した後、必ず事前に文書による同意をいただいてから実施します。
無断で研究のための治療はおこないませんのでご安心下さい。
予防にまさる治療なし。
脳卒中の原因の大部分は動脈硬化です。
動脈硬化は脳への血管である頚動脈のエコー検査により数値であらわすことができます。
この数値は、脳卒中のみならず、同様の動脈硬化疾患である狭心症、心筋梗塞のおこりやすさとも関連していることがわかっています(アメリカ、日本での住民検診をもとにした結果)。
ご希望により、患者さん毎に頚動脈硬化の数値をリストにしています。治療(食事・運動・薬)効果判定に利用してください。
脳卒中の予防と治療には、多数の患者さんが参加した大規模研究による証拠に基づいた治療(evidence based medicine)が可能になってきました。
これらの結果の大部分は、欧米でなされたものですが、近年、日本や中国などの結果も得られるようになってきました。
脳卒中センターでは、患者さん・ご家族に十分説明した上で、証拠に基づいた治療を優先しておこなっております。
一方、よく効く治療法は、副作用にも十分注意しなければなりません。
医師や薬剤師の説明をよく守り、治療をすすめてください。疑問点があれば自分で解決せずに、何なりと私たちに質問してください。
めまい・失神・物忘れ・動脈硬化
高齢者にみられる"フーッとした感じ"がする意識消失発作(失神)、めまい、物忘れなど、脳循環に関係するかもしれないちょっとした異常も脳神経外科・神経内科外来で気軽に相談してください。
思わぬ異常がひそんでいないか、入院または外来で調べることができます。
未破裂脳動脈瘤について
MRA、CTアンギオなど安全な診断法の普及に伴い、偶然、未破裂脳動脈瘤が発見され悩んでおられる方が増えています。
当院では、世界中の研究報告を常に参照しつつ、患者さん毎に最適の治療法をめざしています。
一般に、最大径5mm以下の動脈瘤は半年から一年ごとの経過観察をおすすめしておりますが、動脈瘤の形、部位、患者さんの年齢、いままでかかった病気、家族にクモ膜下出血患者がいるかにより治療をおすすめすることがあります。
治療法の選択(開頭手術・血管内治療)、手術の危険性など多くの要素を考慮し、患者さんに納得していただいた上で治療方針を決定しています。
お悩みの方は脳外科外来を受診してください。
脳卒中診療をご希望のかたは、脳ドックを受けられるか、できれば、かかりつけ医の紹介で受診してください。
もちろん、緊急時にはただちに救急外来へおこしください。24時間、常に入院治療が可能です。







